転職をする理由というのは人それぞれだと思います。今の給料に不満がある、上司との関係が悪くこれ以上の出世が望めない、今の仕事をずっとやることに疑問がある、別のキャリアに進みたいなどなど理由は百人百様だと思います。
仕事自体をお金を得るための手段と捉える人にとっては単純に希望給与月額は明確でしょうし、給与が下がれば別の仕事を探すという行動になると思います。一方やりがいを求める人にとってはそのやりがいと給与のバランスを見て仕事を選ぶと思います。
そんな百人百様な仕事への向き合い方がある中で転職という道を選んだ私が転職で得られたことは何かということを書きたいと思います。
そもそも仕事に何を求めているのか?
私は仕事に何を求めているのかということを考えた時、当然お金をより多く得たいと考えています。しかしただそれだけではなく社会をよりよく変革する仕事がしたいと思っていますし、その実現のために自らが貢献できているという充実感を得たいと考えています。
つまりこのバランスが崩れたり、得られていないなと感じた時今の職場で本当に良いのだろうか?と考え行動しよい機会が得られると確信した時に転職をしています。
1回目の転職機会
40代前半で私が1回目の転職をした際にはまずお金の面、自分がやりたいと思う仕事が出来ないという不満がありました。まずお金の面ですが色々な事情により私は年齢の割に比較的高い給与水準だったのですが、組織が統合されたことにより、評価は低くはないけど賞与が下げられるという謎の状況が起きました。正直上司に説明を求めても明確な回答が出来ないという状況でした。
加えてそれまでやってきた仕事は基本的にはずっと同じことであり、別のことをやりたいと言ってもその組織ではなかなかやらせてもらえない(やりにくい状態)があったのです。
確かにこのままその組織に入れば、いずれ給与水準も上昇する局面もあるだろうし、じっくり交渉すればやりたいこともやれるような気もしていましたが、一度外の世界で自分が求められるかどうかを知りたくて転職活動に踏み切りました。
転職活動を始めた際は、若干給与水準も高めだし案件が出てくるかどうか不安を感じながら行っていましたが、案外あっさりと3ヶ月程度で転職が決まりました。
転職する決め手となったのは、今の給与水準の維持と新規ビジネスを任せてもらえるというミッションでした。そしてその仕事を8年程度続けることになりました。
2回目の転職機会
2回目の転職は40代後半です。1回目の転職で入社した会社では当初色々ありましたがそれなりに順調に出世して給与も上がっていき、多くの部下を持つことも出来ました。しかしその状況でさらに上に上がっていくことも出来ると思っていましたが、何か物足りなさを感じていたのです。
その物足りなさは給与面というよりも、社会を変革しその充実感を得ることが出来てないという部分でした。確かにその会社で必死にもがいて動けばそのような状態が作れるかもしれないとも思っていましたが、どうしても管理業務との兼ね合いで自分がじっくり考えるという時間、自ら手を動かして活動する時間が足りていなかったのです。
おそらくこのままここにいても管理業務が増えていく一方で本当にやりたいことが出来ないのではないか?と思うに至り転職活動に踏み切りました。
最終的には給与アップ、管理業務と現場作業の適度なバランスの仕事を得ることが出来ました。
転職で得られた最も大きなこと
転職で得られたことは何かと聞かれれば、給与アップ、環境、新たなネットワークなど色々なものがあげられると思いますが、私の中で最も大きなことは前の職場で得られなかった別の情報、刺激です。
前の職場においてAという仕事をやっていた場合、情報や刺激が同じことの繰り返しなため、そのAという仕事はA’ぐらいにしかならないと思うのです。
しかし転職をすることで全く違うBという情報や刺激が加わることでAをCに大きく変革することができるのです。
実際に私の場合は1回目の転職、2回目の転職でどちらも今まで提供していたサービスをさらに超えたものを作り上げることが出来たと感じています。それは自分だから出来たといったことではなく、環境が変わることで得られた情報、刺激により達成できたということなのです。
改めて何のために転職するのか?ということを考えるきっかけになれたら幸いです。