40代、転職も初めてという方は転職時の面接では何を話せば良いのだろう?と悩む方多いかもしれません。
想定質問に対応する回答を都度準備したところで、必ずしも同じ質問を聞かれるわけではないため、あまり有効な対策だとは言えません。
気軽にいつも通り楽しく話せば良いですよと無責任にアドバイスする人もいますが、多くの人は面接前に不安でドキドキしていると思います。
少しでも不安を解消するためには敵を知ることです。つまり会社が中途採用予定の方に何を求めているか?”さえ理解できていれば面接対応は問題なくクリアできるのです。
採用する側が面接で確認したいこと
採用企業が中途採用面接で確認したいことはなんでしょうか?基本的に以下の2点に集約されます。
あなたの職歴を、この会社で活かすことは可能か?
活かせる場合どれくらいの期間働く可能性があるか?
以上です。
つまりあなたの職歴が新しい会社でどれほどの再現性があり、再現性があった場合どれぐらいの期間所属して活躍してくれるだろうか?
ということです。
企業はあなたの生涯損益を予測して採用を決めるのです
生涯損益という言葉はとても難しいかもしれませんが、あなたが仮にその企業に所属した場合会社として得するか損するかということです。
例えば
年収1200万円ぐらいのプロジェクトマネージャーを採用したい企業の事例を考えてみましょう。(単純化したモデルです)
採用時にエージェントに支払う費用500万円、初期の研修費用100万円、毎月の給与は100万円、入社後2ヶ月間は案件が取れずに関与する仕事がなかったとして、3ヶ月目から200万円/月でプロジェクトにアサインされたとします。
1年目間継続した場合の収支はどのようになるでしょうか?
収入
・売上 10ヶ月× 200万円=2000万円
費用
・エージェント 500万円
・研修 100万円
・給与 1200万円
・コスト合計 1800万円
・利益 200万円
1年働いてくれれば会社に200万円の利益をもたらします。
一方この方が仮に 半年でやめてしまった場合どうなるでしょうか?
収入
・売上 4ヶ月(入社3ヶ月目からアサインされた前提)× 200万円=800万円
費用
・エージェント 500万円
・研修 100万円
・給与 600万円
・コスト合計 1200万円
・損失 400万円
この場合は会社は400万円の損失が出たことになります。
企業としては早く辞められてしまうと会社は損をしてしまうので、なんとしてでも活躍できる人を長期で雇用したいということはわかると思います。
面接では何を聞かれるか?何をアピールすべきか?
ここまでくれば面接でどういうことを企業側は質問したいかがわかってくると思います。何度も同じことを言っていますが、会社が面接で確認したいことは、あなたの職歴がこの会社で再現できるかどうか?加えて長く働く気があるかどうか?ということです。
一応面接での質問の企業側の意図を書いておきますので、面接の前日にどんな質問されるか考えてみてくださいね。本質は何も変わらないですから。
・志望動機
→再現性あると思ってるから面接受けてるんだよね?
→仮に再現性のないチャレンジだった場合なぜ志望したか納得させて
・自己PRしてください
→あなたの今までの経験の中で当社で活かせるものを教えてね
→再現性が薄そうなチャレンジだった場合でもポテンシャルの高さを示してね
・初見のものをどのように乗り越えたか?(あなたなりに工夫したこと)
→再現性はあるかもしれないけど、完全に一緒じゃないから初めて出会う内容どうやって乗り切ったか教えてね
・今回の転職理由
→長く働きたい意向はあるんだよね?
・なんでこんなに転職してるの(転職多い人)
→完全にすぐ辞めそうだと思うんだけど、今回は辞めない理由を示して
・健康ですか?
→長く働けますよね?
・メンタル不調を起こしたことありますか?
→長く働けますよね?
とまあこんな感じで会社は考えているのです。
この記事があなたの面接での何かの役にたてたのなら嬉しいです。