大学卒業後、周りは大企業に就職する中、IT系のスタートアップ企業に就職。聞こえは良いが就活の出遅れが原因。就職したスタートアップ企業のビジネスモデルがタイミング良くブレイクし、5年で従業員が10名から100名規模に成長したことで目をつけられ、大手企業に買収を受ける。
スタートアップメンバーだったために役職は取締役であったものの、ビジネスの基礎を知らなかったために、大手企業のルールに苦しめられる。なんとかその息苦しいルールも乗り越えつつ迎えた8年目その企業は吸収合併。それに伴い別の場所で自分の経験を活かすことができるか知りたくて1度目の転職(40歳)。
1度目の転職先では前職と関連した領域の新規事業開発を任せられる。入社早々事業計画を作成し、承認をもらうも既存の勢力にわかりやすい横槍を入れられ事業計画を潰され、全てのやる気を失う。
あまりにやる気が出ないので、次の新規企画を考えるふりをして会議室にこもり、部下らしき男性社員とスマホのゲームをやり続けメンタルの悪化を防ぐ。
1ヶ月ほど何もしていなかったが、あるプロジェクトを3ヶ月でやるように指示がある。若干いじめに近いプロジェクトであったが、65歳の嘱託の社員の新相棒をあてがわれプロジェクトをやることに。新相棒はその領域に強いかと思いきや、全然知らないと初日に告白される。とりあえず時間も無いので新相棒は放っておいて1人でプロジェクトを対応。割と真面目な性格のためなんとか死ぬ気で頑張りプロジェクトを完了させる。
このプロジェクトにより社内で若干の仲間ができる。その仲間がこんなことやってみない?と持ちかけてきたのでその話に乗っかりそれをベースに新規企画を再度提出する。今回は社内に仲間が多少はいたために邪魔されずに企画承認。そこから新規事業の立ち上げをスタートする。その間も様々な出来事はあるにはあったが、最初の衝撃を超えるものには出会わず、9年後50人の部下を持つ部門を統括する。
このまま進めばそれなりの地位は約束されていたが、安定しすぎて正直つまらない日々を送っていた。年齢49歳。もしかすると転職最後の年齢かもしれない。そう考えるとまずは活動をしてみようと決意し転職活動をスタート。最終的には4社から内定をもらう。その中で最も条件の低い、やりがいを最も高く感じた会社に転職を決意。今に至っている。