転職するために転職エージェントを使うのが一般的ではあるとは思いますが、転職エージェントを使うメリット、デメリットがあるのかを考えてみたいと思います。
転職エージェントの儲けの仕組み
転職エージェントを利用する場合無料で利用できます。確かに色々な転職サイトに登録するとスカウトと称してメールがガンガンきますよね。
転職エージェントは良い案件がありますので一度話をしませんか?とアプローチしてくると思います。何か申し込みをしたらお金をとられるのでは?と思う方もいるかもしれませんので、まず明確にしておきますが転職エージェントのサービスは基本的に無料です。
転職エージェントは企業から依頼を受けて転職者を入社させるのが仕事ですので、転職成立に伴い企業からお金をもらうビジネスモデルです。具体的には年収の30%〜50%をもらうことができます。
本来はどちらもクライアントである
だとする転職エージェントのクライアントは企業なのかというと、転職希望者も当然クライアントにはなります。しかし転職希望者からはお金をもらわないことになっておりこのモデルによりメリットやデメリットが発生してしまうことになるのです。
本来仲介業ということであれば、どちらからもお金をもらうことが普通です。例えば不動産仲介業を考えれば家を貸した人、借りたい人双方から仲介手数料を取ることになります。(もちろんキャンペーン値引きなどはありますが)
そういう意味ではこの転職エージェントというのはとても面白いビジネスモデルだと言えます。
転職希望者が転職エージェントを利用するメリット
転職希望者が転職エージェントを利用するメリットは非常に多いと言えます。まず基本的に無料で仕事を探してきてくれます。さらに転職活動中の相談にも乗ってくれて履歴書、職務経歴書の添削などもやってくれます。
当然ながら転職中の相手企業とのやりとりを代行して、要望があれば給与交渉などなどほとんどのことをやってもらえます。もちろん内定後入社までのやり取りなども代行してくれるのです。
こんなサービスを無料で受けられるというのは本当に凄いことですよね。なぜかといえば先ほども書きましたが、企業からお金をもらえるからです。
転職希望者が転職エージェントを利用するデメリット
こんなに良いサービスである転職エージェントの利用にデメリットは普通考えたら無いと思います。しかしデメリットが発生するケースがあります。
それは何度も言っていますが企業からのみお金をもらうというビジネスモデルが影響しています。
転職エージェントは当然転職希望者もクライアントとして考えているように装いますが、実際は求人を出している企業側の意向を汲みたいと考える人がどうしても多くなります。
つまり転職者の希望を完璧に優先するよりも今ある求人をすすめる傾向が強く、本当の意味で転職者のキャリアプランを実現する補助ができているのかは疑問のケースが出てきます。
転職希望者もよくよく考えずに薦められるがままに転職面接を受けて内定、入社をする人もいますのでその点は注意が必要です。
私も転職活動中にある企業を強く薦められましたが、最終的には断りました。しかしその際のエージェントは何とか最終面接だけでも受けてほしいという私の意向に反したことを言ってきました。
これは間違いなくその依頼企業の意向を汲み取りたいという強い思いが出たケースと言えるでしょう。
このデメリットが極端に出る場合、あなたが労働市場で価値がないと判断されると転職エージェントはあなたを全く相手にしないということも起きてしまいます。
転職エージェントはうまく活用する必要があるのです。