転職面接において最後に必ず聞かれます。質問はありますか?これを面接界隈では逆質問と言います。
その逆質問が面接の成否左右することもありますのでこの記事では良い逆質問、悪い逆質問を考えてみたいと思います。

質問を考える際に重要な情報がある

逆質問対策を考えるときに、あらかじめ知っておきたいポイントがあります。それは今回の面接官は誰なのか?ということです。

例えば転職面接において最終面接まで3人の方に会うとします。1次面接は配属先の課長、2次面接はその上の部長、最終面接は配属先の担当役員だったとします。

あなたに認識しておいてほしいのが、1次面接から3次面接までの面接官は日々どういう仕事をしていてどのような課題感を持っているのか?ということです。

これは少し難しいことかもしれませんが、この情報を手に入れるもしくは想像しておくことが面接においてとても重要になってきます。

良い逆質問と悪い逆質問は面接官によって当然変わってくる

人間は自分の感知しないことを聞かれるとイラッとします。例えば、野球に全く興味のない人に対して、今年のプロ野球で優勝するチームどこだと思います?と質問した場合、当然その人は興味ないですと答えます。
そこでさらに去年はヤクルトが強かったじゃないですかと空気を読まず質問を投げかけたら確実にその相手はイラッとするはずです。

面接においても同じことが言えます。セブンイレブンのアルバイトの面接において面接官に質問ある?と聞かれた際に、今後のセブン&アイホールディングスの方向性についてどのようにお考えですか?と聞いたら面接官はイラッとします。

要するに自分のコントロール外のこと、自分にとって身近な課題以外のことを聞かれるとなんだこの質問は?と内心思うことになるのです。

つまり逆質問はその時の面接官にとって身近な質問を投げかけると無難に終わるか、良い質問だなという心証を得ることができます。

転職面接の際の逆質問

最初の事例の1次面接は配属先の課長、2次面接はその上の部長、最終面接は配属先の担当役員という事例だった場合ですが、課長は当然現場の諸問題について気になっていますし、役員は今後の会社の方向性などが気になる問題です。

例えば課長に対して直近海外の企業を買収しましたが、どのような意図があったのでしょうか?みたいな質問を投げかけるよりも、想定される担当業務をやるために入社までに学んでおいた方が良いものはあるでしょうか?といったより現場寄りの質問をした方が良いはずです。

一方担当役員の最終面接においては、海外企業の買収のニュースを見たのであれば、将来海外に関連する仕事も自分のキャリアとして考えたいと思っているけれど、会社の方向性として今後よりグローバル化が進みますか?といった質問は経営層にとっては身近な問題なので良い質問として認定される可能性があります。

先ほど課長に対して投げかけた入社までにやっておいた方が良いこと何かありますか?といった質問を役員に投げかけても”いや俺知らないよ”となるケースはありますのでその点は注意が必要です。

逆質問なしは基本的にやめましょう

最後に質問ありますか?という問いかけに対して”ありません”はやめた方がよいです。2個ぐらいは質問をした方が無難です。

私も面接官の経験がありますが、質問ありませんと断言されたことが何回かあります。その際は確実にこの人興味ないのかな?大丈夫かな?と思いますので評価的には確実にマイナスになる可能性が高いです。

もちろん本編の面接で色々あなたが質問しながら対話が進むこともありますので、その際は既に質問させていただきましたので質問はありませんと言っても問題ないケースもありますが、逆質問は何かしておいた方が無難であるということです。

何も聞かないということは無関心と捉えられる可能性がありますので注意しましょう。